私がパニック障害と診断されたのは、うつ病を発症してから6か月たった頃です。
仕事で海外への転勤、他部署の異動、上司との関係など環境変化が重なり、
自分の体がその環境に適応できなく体調不良で会社を休むことが多くなりました。
心療内科を受診
同僚の勧めで心療内科を受診すると軽度のうつ病だと診断され、軽い睡眠薬を処方され服用していました。
それから3か月ほど休職し、体調も回復して会社に復帰しました。その頃も薬は服用していたのですが。
通院していた心療内科が閉院することになり病院を転院することになりました。
そして新しい診療所の先生から、もう一度カウンセリングを受け「発汗、息切れ、電車などの交通機関に乗ることはできますか?」と聞かれ、会社に復帰してから不調で休むことが多かったのですが。
一番思い当たるのが交通機関を利用しているときに、吐き気と、冷汗が出ることがあり、通勤電車の中で辛くなって途中駅で降りてしまうことがありました。
最初はうつが原因かと思ったのですが。
「パニック障害」だと診断がされました。
パニック障害と診断されてから
パニック障害とは、どのような病気なのかインターネットで調べれば調べるほど思い当たる節が多く納得しました。
それから服薬する薬の種類が変わってきて、不安を抑えるような薬が多くなりました。
その薬を服用すると起きていても眠い状態が続き仕事に支障が出るように、会社からは倉庫整理などの軽作業を割り当てられることになり、給与も減額されました。うつ病、パニック障害、そして経済的な不安も新たに追加され、どうやって生きていくかなどを考えるようになりました。
パニック障害と診断がされてから、どんどん会社に行く事と電車に乗ることが怖くなり、最終的には会社を退社する流れに、、しばらくの間仕事が出来ない状態になり経済的にもより困窮しました。
ガムを噛んでいる間気分が安定している体験
当時私は一人暮らしだったので、退社を機に実家に戻りしばらく安静にすることにしました。
実家に戻った際にテーブルにあったミント系のガムに目が止まりました。
口元が寂しくなり、久々にガムを食べとても頭がスッキリした効果を体験。
後々ネットで調べるとガムを食べることは脳にとても良いことが記載されていました。
噛むことで血流アップし脳がスッキリ
噛むことで脳内の血流が増え、脳の機能が活性化します。
特に脳の前頭前野という部分は判断、感情、行動、記憶、コミュニケーションなどをつかさどる重要な部分です。
噛むことで前頭前野の血流が増えます。
セロトニン神経が活性化
ガムをしっかりと噛み続けると脳からセロトニンが分泌されやすいです。
パニック障害になると、セロトニンの分泌が悪くなり常に不安や恐怖になりがちです。
セロトニンという物質を沢山分泌することによりストレスを軽減し、幸福感を保てる機能を持ちます。
また睡眠ホルモン・メラトニンを作り出す材料でもあるので、セロトニンがたくさん出ると、夜、快眠できる効果も。
リラックス効果がある
ガムを噛むことに集中すると、味覚や嗅覚が刺激され予期不安が和らいだ体験もしました。
特にミント系は刺激が強いので、ガムに意識が集中したりします。
またα波が出ることもわかっています。
覚醒しながらリラックス出来るのでスポーツ選手などもよく噛む人が多いそうです。
私はお守りとして、薬とガムを常に常備することにしたのです。
ガムを選ぶ時の注意点
パニック障害でガムを食べる事はセロトニンの分泌を促す効果あるということは分かりました。
確かに毎日食べていると、私は発作が出る回数が減りました。
しかし注意する点があるということも分かりました。
甘みのあるガムは選ばない
人工甘味料のガムはおいしいですが、砂糖の取りすぎは脳には良くないです。
ガムを選ぶ時は出来る限りミント系でキシリトール配合のものを選ぶことをオススメします。
香りで強い刺激も得れますし、キシリトールで歯の健康維持にも繋がります。
ガムだけでは治す事ができないことを理解する
ガムはあくまで発作を軽減するおまじないと思って下さい。
パニック障害を完治するには、医師のアドバイスは必要不可欠。
基本的には、お薬や運動そして規則正しい生活を心がけて下さい。
顎のバランスが崩れてしまう恐れがある
ガムをよく噛むと顎の力を鍛えてくれますが、片方だけで噛む癖がある方は顎のバランスが崩れてしまう恐れがあります。
顎のバランスが崩れてしまうと、自律神経を乱す原因にもなり予期不安も起こりやすくなります。
調べていくとパニック障害の原因の一つに骨格の崩れだという整体の先生もいました。
7ヶ月でパニック発作が出なり社会復帰を目指す
それから数か月、通院を繰り返しパニック発作が起きても乗り切れる体になり、昼はのんびり散歩出かけるようになりました。
出かける際には常に、ガムとお薬は持っています。
心療内科の先生からは「決して、パニック障害は特別な事ではなく誰でも起きうる症状で体が自己防衛しているサインだから、そのサインを素直に受け止め治療に専念すれば治る症状ですから安心してください」と言われたときはホッとしました。
私は最初処方されていた軽い睡眠剤からより強い薬になり向精神薬も種類が増えそれで、何とか気持ちが安定するようになりました。
投薬自体、自分の体に合うもの合わない物を探し出すのにとても時間を要しました。
私の場合はいくつかの薬で副作用があったので(吐き気など)薬の変更が多かった事もあると思います。
噂や体験談で「投薬なしで改善した」などいろいろと情報を見たりはしましたが、あくまでも噂であり医師が行う精神療法でもないので素直に医師の診断に沿った治療、投薬やカウンセリングを行うことがとても重要だと思います。
今振り返ると、仕事中に不調の時にきちんと会社に意思表示する事ができていれば良かったです。
精神が不安定な時間が長引けば長引くほど、どんどんパニック発作は重症化し、休養すれば社会からどんどん離れていき社会復帰することも難しくなっていきます。
それとパニック発作が起きるのではないかという不安も常にありました。
しかし、時間はかかりましたが、発作もほぼなくなり、うつの症状も軽くなり以前より改善されたと思います。
今は社会復帰を目指して、簡単な作業を行う就労支援施設で職業訓練を行っています。
まだ時間はかかると思いますが、確実に社会復帰の道を進んでいると思います。