パニック障害に不眠生活からなってしまった大学生の方の体験談。
実際パニック障害になってしまうと不幸になってしまうのでしょうか?
パニック障害になってしまったのアルバイトの繁忙期
アルバイトの繁忙期に突如不眠生活が始まりました。
寝て起きても全く寝た気がしない、また、疲労感でいっぱいでしたがアルバイトを休めるはずもなく気合いで出勤をしていました。
次第に頭痛や肩こりといった身体症状が出現し、ある日外出先でひどく体調を崩してしまったことがありました。それから「外に出て具合が悪くなったらどうしよう」と思うようになり、外出の回数が次第に減っていきました。
外出が怖くなったのは春休み期間。気がつけば学校が始まる時期になり、今度は「学校に行けなくなったらどうしよう」という不安でいっぱいになりました。
さすがに学校に行けないのはマズいと感じ、ハードルが高くなかなか踏み出せなかった心療内科に行くことにしました。
心療内科では薬の処方とカウンセリング、どちらにするかと勧められ、薬さえも怖かった私はカウンセリングを受けることにし、週に2回通うことになりました。
パニック障害になって不幸な毎日
アルバイトは繁忙期が過ぎて落ち着いた期間にしばらく休ませてもらうことにしました。
けれど周りの友達と自身の境遇の差異に苛立ちや焦り、不幸を覚え、精神はボロボロになっていく一方でした。
電車にも乗ることが怖くなり気が付けば一週間外出してないこともありました。
家から20分ほどの病院にも行けず、当日キャンセルすることもしばしばありました。
引きこもりになってしまったこと、以前の自分と全く違う状態になってしまったことはすごく苦しく今まで経験したことがないくらい酷いもので、「もう一生このままなのではないか」と思ったほどです。
そんな時に支えになったものは漫画でした。良くなるには好きなことに没頭して不安を忘れるしかない、そう思い幼いころ読んでいたNARUTOをまとめ買いしてみました。
久しぶりに読んだ漫画は面白く、頭の中は次第に漫画のことだらけになりました。
それから外出するときはアニメのオープニングの曲を聴いたりして頭の中を大好きな漫画のことでいっぱいにし、不安を忘れさせることによって徐々に外出距離を伸ばしていきました。
最初は近所のコンビニまで、次は駅まで、次は一駅電車を乗ってみる。もちろんその日の体調によって前回よりも距離を伸ばせないこともありましたが、それはそれで仕方のないこと、として受け入れ、外出が慣れてきたら近場で友人と会うなどして話を聞いてもらったりもしました。
パニック障害の不安を解消した方法
何かに没頭することが大切だと気づいてからはとにかく先のことを考えることをやめ、好きなことに集中することにしました。
学校は行けないのならば行かなくてもいい、そう周りに言ってもらえて荷が下りたからできたことだと思います。
もちろん自分の中でも学校に行かなくてはならないという葛藤がありましたが、漫画を読んで「こういう期間もあっていいんだよな、休憩期間も成長できる大切な時だ」と思えるようになり、次第にマイナスだった思考もプラスの方向へ変化していきました。
パニック障害を患い一年半が経ちますが、未だに不安や身体症状は残っています。けれど、現在では学校にも通えるようになり、周りの友人と自身を比べることもほとんどなくなりました。
「不安を忘れるくらい何かに没頭すること」、これが私のパニック障害を和らげた方法です。
パニック障害は不幸じゃない
発作はとても辛いものですが、パニック障害を不幸と感じてしまうこともあるでしょう?
なんで自分ばかりこんな目になっているんだろう?
なんで他の人にこの気持ちが理解してもらえない?
なんで外出できなくなってしまったんだろう?
今まで出来ていたことが出来なる辛さはかなりの辛さがあることでしょう。
しかしそこばかり目を向けていては前には進めません。
これまで以上に大事にすべきする人が分かった。
当たり前の出来事に感謝できるようになった。
無理なことは無理と断れるようになった。
などパニック障害になったことで学べたことがあります。
そしてパニック障害は幸いにも治る病気なのです。
今回の体験者のように不安よりも熱中できる何かが見つかるといいですね。