まつ毛のエクステといえば、女性の間で流行っている美容の一つである。
人工的に作られたまつ毛を自分のまつ毛に付け加えることで、目元が大きくみえるようになります。
まつエクとも言われますが、その手法をやるにあたりある程度時間がかかってしまいます。
まつ毛エクステをやっている最中にパニック発作を発症してしまった体験談を紹介したいと思います。
発作のきっかけはまつ毛エクステ
両目をテープで貼られ、「終わるまでは目を開けないで下さい」と言われた時、無性に目を開けたいという衝動に駆られました。
開けたくても開けられないという束縛観念が頭から離れず、カッと頭が熱くなり冷や汗が出てきました。
別のことを考えたり、心の中で歌を歌ったり、気を紛れさせましたが汗は止まらず、なんとも言えない身体の異常が不安を増幅させました。
15分ほどすると身体は落ち着きましたが、疲労感でいっぱいでした。
それ以来、まつ毛エクステに通うことはできませんでした。
それ以来、バス、車、飛行機など乗り物に乗る度にあの時と同じ発作が起こるようになりました。
広がってしまった広場恐怖
降りたいけど降りられない、止めたいけど止められない、という束縛観念に縛られ、恐怖と不安でストレスが溜まり、背中に帯状疱疹ができました。
不安で夜も眠れなくなり、このままでは普通に生活する事が出来ないと感じました。
そこで、薬を飲んで治療する事に抵抗があった為、病院には行かず、民間の自律神経専門の整体院に通いました。
どこかで病気だと認めたくなかったのかもしれません。
週に3回、約半年間通いました。できるだけストレスを抱えないよう、無理をせず、規則正しい生活を心がけました。
整体のみの治療だったので、本当に治るのか半信半疑でしたが、徐々に気持ちが落ち着き、不眠症も治りました。
一つ一つ克服していくつもりで、避けていた事にも挑戦して、自信をつけて行きました。
少しでも気が滅入ったら、友人や家族に話しを聞いてもらい、気持ちを落ち着かせていました。
周りのサポートがあったからこそチャレンジできたと思います。
少しづつ自信を取り戻していった
それから5年経ちましたが、完璧に回復したとは言えませんが、例えば飛行機だと、通路側の席に座れば自由に席を立つ事ができるので、気持ちが落ち着き長距離でも発作が起きることはなくなりました。
バス、車、電車は渋滞時、ふと不安がよぎることもありますが、気持ちを外らせるようになりました。
そして、もう二度と行けないと思っていたまつ毛サロンに、つい最近チャレンジしてきました。
知り合いのサロンだったので、今までの経緯を話すと「調子が悪くなったら2日に分けて施術しましょう」と言ってくれたので、気持ちも楽になり、また、色々な話をして気を紛らわせてくれたので、何事もなく終わる事が出来ました。
この達成感は自分にとって自信に繋がったと思います。