精神的不安が高まり情緒不安定になってしまった時に幻聴が聞こえてしまう可能性もあります。
今回はパニック障害をきっかけに幻聴が聞こえるようになってしまった体験談をシェアしたいと思います。
パニック障害で幻聴が聞こえるようになった
私がパニック障害を発症したきっかけは社交不安障害という病気を発症した合併症でした。
今の仕事をする前は看護師として働いていました。
多忙な業務のなか、同時に新人だったこともあり覚えることも多く、残業や寝不足もたたっていて勤務中朦朧としている日々でした。
なかなか業務に慣れないせいか、同じ職場の方ともあまり関係が上手くいかず、次第にその場に居るのが辛く感じるようになりました。
そんなある日、どこからか「そこから飛び降りろ!!お前はいらない!!役立たずだ!!」などという死を促す声が聞こえて来るようになりました。
その時からです。
職場の人の視線や声に敏感になり、息苦しさや人の居る空間がとても辛く感じました。
突発的な質問や電話対応でも同じようなことが起こり手の震えや冷や汗を感じるようにもなりました。
勤務中何度もトイレに行き平常心を取り戻そうとしましたが症状は治るどころかどんどん酷くなり、「こんな所には1秒もいたくない!」「今すぐ逃げ出したい!!」そう思った矢先廊下で気を失ってしまいました。
気付いた時にはないかな診察室のベッドの上で点滴をされていました。
徐々に体調が悪化してしまう日々
その日から動悸や目眩、息苦しさを常に感じるようになり、次第に朝体を起こすのが辛くなっていきました。
数日後目を覚ましても全く体を起こせず、やっとの思いで母の部屋へ行き、もう職場にはいけそうにないことを伝えました。心療内科に受診して本症状と合併であるパニック障害を診断されたと同時に職場を退職しました。
退職してからしばらくは通院するのがやっとで、通院先でも側に人がいるという感覚だけで不安感が強くなり発作を起こしていました。
病院で処方されたのは社交不安障害に対する薬のみです。
抗不安薬を服用するように言われました。パニック障害に対しての治療は行動認知療法を取り入れる形となりました。
まず、どこへ行くと症状が出てしまうなかわからなかったのでそれを探すようにしました。
苦手な場所がわかったからは、その苦手な場所へ行けるところまで行く。
前向きな自分になれるようになった
しばらくして無理だなと感じたらここまでは来られたと自分を褒めてあげることをしました。
私は狭い空間に関わらず、人が密集していてガヤガヤとした場所でも発作を起こしてしまいます。
なのでそういった場所へ行くときは必ずカフェや少し静かな離れた所から人が集まっている場所を眺めるようにし、不安感のを減らすようにしました。
最初は家族や数少ない理解のある友人に付き添ってもらい行なっていました。
はじめのうちはやはり難しく、動悸や目眩を感じ数分意識を失うこともありました。
でも回数をこなすうちに1人でも行動できる範囲が増えていきましたが、電話対応や突発的なことに対してはまだパニックになってしまいます。
6年経った今でもまだ本症状ともに治療中です。
合併していることもあり、長期的な治療になってしまってますが、だいぶ落ち着いて日常生活を送れるようになってきています。
まだまだ課題がたくさんありますが焦らず少しずつ改善していると信じて頑張ろうと思います。