私は今現在もパニック障害を抱えており、かれこれ15年の付き合いになっています。
私の場合、第一子を出産してすぐに産後鬱になりました。
鬱病とパニック障害を併発するケースは珍しくないようです。
パニック発作を初めて起こしたのは、家でゆっくりしている時でした。
急に動悸がし始めて、ものすごい不安感がおそってきたのです。
産後鬱を経験後パニック障害
次の日意を決して精神科を受診したら、パニック障害の診断を受けました。
私は自分の体調がおかしい日が続いていたので、ホッとしたのを今でも覚えています。
精神科に通うことに強い抵抗がありましたが、もっと早く診察に行けば良かったと思いました。
しかし、服薬したからと言ってすぐに体調が良くなるわけではありませんでした。
私の夫は転勤族のため、住み慣れていない場所にパニック障害を抱えながら生活するのは強いストレスがありました。
寝込んでばかりで子供のお世話もなかなかできず、家事もできない日が1年近くありました。
何一つ文句を言わず夫が支えてくれたこと、両親が県外からも手伝いにきてくれたこと。本当にありがたかったです。
レジでパニック発作を出しスーパーが怖くなる
外に出ることすらできませんでしたが、このままではダメだと思い、夫の仕事が休みの日はなるべく外に出かけるようにしました。
スーパーに行くことすら恐かったので、まずはついて行くだけでもOK!と、しました。
しかしレジに並んでいる最中突然の発作に襲われたのです。
あと少しで会計が出来るのにと思ったのですが、我慢出来ず買い物カゴを夫に預け店から抜け出してしました。
それをきっかけに、スーパーに行くことが出来なくなり夫に買い物までしてもらうまでに。
迷惑に迷惑を重ねても夫は「大丈夫!心配しないで」と何度も言ってくれました。
私はこの人と結婚して心の底から良かったと感じました。
スーパーを克服した方法
食材を買うことが出来なければ、生きて行くことが出来ません。
なんとかスーパーに行けるように以下のことに集中して克服できるよになりました。
お店に入る前にお薬を飲んでおく
苦手な場所に挑戦する場合は、お薬を先に飲むことによって不安感を減らすことが出来ます。
発作が出てからだと、その体験がさらなるトラウマになり、さらに恐怖感が増してしまう場合があります。
もちろん発作が出てから飲んで、しばらく休めば収まるという体験も大事です。
少しづつ少しづつチャレンジしていきましょう。
レジはセルフレジを積極的に利用する
レジの待ち時間が長ければ長いほど、閉鎖的空間になり不安が増していきます。
セルフレジを利用することによって、自分の体を使いながらレジ打ちに集中出来ますし、比較的店員さんがいるレジより回転率が高くすぐに会計をすることができる場合が多いです。
混まない時間帯を選ぶ
スーパーに行く時間を少し早い時間、もしくは遅い時間にずらすことによって、人混みから避けることが出来ます。
人が多ければ多いほど、不安が増す可能性がありますので、時間帯を意識してみることも大事です。
キャッシュレスを利用する
キャッシュレスのサービスを利用することで、会計を素早く効率的にすることが可能。
機会が苦手だと思っている人はこれを機に試してみたらいかがでしょうか?
ポイントも貯まるので一石二鳥です。
大型ショッピングモールは控える
大型スーパーになると、一回りするだけで体力を消耗してしまいます。
出来る限りお店の面積が狭い方が、買い物もスムーズにいきますし、素早く用を達成出来るでしょう。
あらかじめ何を買うかメモしておいたり、配置を覚えておくとさらに早いです。
ネットショップを利用する
どうしてもスーパーが苦手な場合は、ネットショッピングや配達サービスを利用しましょう。
スーパーよりお得な買い物ができる場合があります。
最悪こうすればいいという安心感から、スーパーに少しづつ挑戦して行くと心が楽になるかもしれません。
パニック障害で変わった人生観
パニック障害になって行動していくうちに、支えてくれる人達のありがたみを実感しました。
パニック障害だから、なにもできないではありません。
私はパニック障害を抱えながらも、出産をしています。
この時、主治医に相談をして夫とも話し合いをしました。
今では四人の母親です。
四人子供がいるため、小学校や幼稚園の役員もしています。
パニック障害になったばかりのときは、正直かなり辛くて、あまり先の事を考えられませんでした。
でも、私は今もこうやって生活しています。
パニック障害の私は不便ではありますが、不幸ではありません。
パニック障害になったのも、きっと何か意味があるのだろう…と思ったりもできるようになりました。
お薬も、今では朝だけ飲んでいます。
私は「パニック障害なんだ。具合悪くしてしまったらごめんね。」と、周りに早めに伝えます。
「発作を起こしてしまったらどうしよう!」と不安も良くないので。今まで、偏見等の嫌な思いはしたことはありません。
私は色んな方の優しさや愛情に感謝しています。
支えてもらえることは、当たり前ではありません。
病気である当事者が辛いのはもちろんなのですが、支える家族も辛いのではないかと思います。
ゴミ出しをしてくれた、話を聞いてくれた、励ましてくれた…どんな些細なことも、感謝の気持ちを忘れず「ありがとう」を伝えるようにしています。