パニック障害は出世意欲の強さからでてしまった!

パニック障害体験談

私の同期の話です。

私たちは政令市の大規模な市役所に勤めていました。
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同期の中で彼女は入庁時の成績は上の方で、また彼女自身も上昇志向が高く傍から見ても彼女の出世意欲は高いように感じました。

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はじめの勤務先は皆、世間で良く言われる公務員像である9時~5時の出先官署に配属されます。

いくつかの同期はこのゆるい雰囲気にはまってこのまままったりと勤めたいと思うのですが、彼女はそんな中でも将来幹部になって市を良くしていきたいという思いを抱えていました。

そんな彼女のカバンには毎日日経新聞が入っていて、同期の勉強会を開催したりとかなり積極的でした。

職場での評価も高く、彼女は念願叶って市役所本庁の中枢部署に配属されることになりました。

ここでの勤務は世間で言う公務員像とは大きく異なり、勤務時間は毎日日付が変わるまで働いていました。

彼女はそんな状況でも弱音は一切吐かず食らいついているようでしたが、半年立って彼女から休みの日に電話がかかってきました。

電話に出ると彼女は泣いていて、話を聞いていると先週1週間仕事に行けず休んだとのことでした。

私は彼女のそんな姿を見たこともなく驚きました。

話を聞いていると、1ヶ月前ぐらいから職場にいくと心臓の鼓動が激しくなり、その症状が段々とひどくなってきたとのことでした。

職場にいけなくなった日の数日間は、通勤電車で目的の駅までたどり着けず、動悸と息切れによって途中で下車しなければいけなくなるような状態だったと言っていました。

彼女は内科に行ったようですが原因は分からず精神科の受診を勧められたとのことでしたが、怖くて行っていないと言っていました。

私は彼女に精神科の受診を促しました。

診断結果はパニック障害でした。

その後彼女は半年ほど病気休暇で職場を休みました。彼女が休んでいる間、2か月に1回程度会っていましたが、彼女がみるみる元気になっていくのが分かり、精神科に通院して良かったと言っていました。

病気休暇の半年が過ぎて彼女は職場に復帰しましたが、すぐに別の職場に異動になりました。

その職場は9時~5時で帰れる職場です。復帰後の彼女の仕事や生き方に関する考え方は大きく変わりました。

彼女は仕事はしっかりとこなしていますが、仕事後の習い事や海外旅行などプライベートもすごく楽しんでいます。

出世にも興味がなくなり、人生を楽しんでいます。

正直、パニック障害になる前の彼女はツンツンしていて苦手でしたが、今の彼女のことを私はすごく尊敬していて、一番仲が良いなんでも話せる同期になりました。

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