障害者に生きている価値はあるのか?
なぜ税金を払ってまで障害者や弱い立場の人を助けなければいけないのか?
そんなことを一度は思った健常者の人はいませんか。
弱肉強食におけるこの世界だからこそその思想は強い。
では障害者は悪なのでしょうか?
哲学的に解説してみたいと思います。
生きづらい障害者
例えば「障害者」という言葉を不適切に使うと叩かれたりする場合があります。
障害を持っていても、社会に貢献している人がたくさんいるのに。
私自身パニック障害という病をおい気を遣わせてしまったり、めんどくさいと思わせてしまったことはあります。
本当だったらこんな未来になるなんて想像もしなかった。
なりたくてなったわけではない。
そんな思いが脳裏に走る。
しかし健常者からしたら受け入れない人もいることでしょう。
マスコミが流すある種宗教じみた思想の刷り込み
この日本社会は、労働こそが正義という価値観があります。
例えばニートが増加とマスコミが煽れば、ニート=悪としてボロカスに叩かれる構造。
以下同様に、ネットカフェ難民、生活保護受給者も取り上げ方次第では悪という認知になってしまうでしょう。
そこに絡む人たちの生きてきた複雑性は全て無視。
健常者からしたら生産性がない人間は「生きる価値がない」という人もいることでしょう。
なぜなら汗水垂らして自分が働いたお金で税金を納め、それをよく分からない人に勝手に使われていると思うと馬鹿らしくなる。
自分は生産力があるからいい、だから生産力がない人にムカつく。
この思想の連鎖は、働かざるもの食うべからずというある種の道徳からきており、脳内で勝手に行われている。
障害という意味を深く理解する必要性がある
障害者の定義を調べました。
障害者 身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。) その他の心身の機能の障 害(以下「障害」と総称する。)がある者であつて、障害及び社会的障壁により継続的に 日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう。
上記のように生きる上で障害となる問題がある人を指す。
その人たちは障害者手帳を渡され、障害というレッテルがつけられる。
障害者の定義を生きる上で障害となる問題がある人を指すのであれば、手帳をもらっていないだけで障害を持っている人は世の中に存在するのではないか?
いくつか例を紹介します。
ニキビが大量にできるという障害
例えばニキビが大量に出来たとする。
顔を商売としている俳優業に入りたくても面接の時点で落とされる場合があったり、エステティシャンになりたくても自分自身の肌が汚い人に美容の話をされても説得力がないですよね。
ある意味、ニキビが障害になり行動範囲や選択肢を狭める。
広くとらえると障害者と同様の扱いを受けていることになる。
頭が悪いという障害
頭が悪ければ、大学受験を受けても落ちる可能性が上がります。
学歴の障害です。
近年学歴だけが全てではないと言われますが、やはり学歴はないよりあった方がいいです。
中卒でも起業家で大成功している例もありますが、日本全体の数字から見たら非常に少ない例です。
こちらの例も同様に生きる上で障害になっているのではないでしょうか?
モテない障害
恋愛をしたいと思っても、容姿がダメだから、性格が合わないからと言われ断れたら生きる上での経験の障害が発生する。
外見、内面これらが合わない人が多数いたため、活動を拒否された。
それが積み重なり、自己否定が強く出るようになると、恋人を作ることを諦め、人間が本来持っている繁殖したいという気持ちが薄れていく。
日本の人口ピラミットの観点から見たら負の連鎖が続くことになり、年金問題や次世代の後継者が現れない障害が出ます。
お金がない障害
世の中にはありとあらゆる娯楽が存在します。
企業はあなたからお金を落としてもらえるよう最善を尽くして努力します。
ギャンブル、買い物、夜の店、様々な誘惑から借金を抱えてしまう人も。
お金の障害です。
障害者とは、生きる上で障害を持っている人たちを指す。
そう考えると、ニキビ、頭が悪い、モテない、お金がないこういったことは障害者手帳はもらわないけれども、障害を持ちながら生きているのです。
さらにそれらの原因から希死念慮にかられ自ら命を立つ人もいます。
健康と思っているあなたも実は障害者なのではないかという無理なりな結論に至るわけです。
障害を個性に変える人たち
先ほど伝えた生きる上での障害をうまく使いこなしてる人たちもいます。
その典型的な例が、芸人さんです。
容姿、体型、性格の悪さ、あらゆる悪を笑いに変えメッセージを発信。
生産性が0だと思っていた最悪の状態を発想次第で変えている。
この人達は悪なのか?
生きる上で障害があったはずなのでは?
生きづらさという不自由性を持っていたからこそ人々の役に立っているのではないでしょうか?
弱いからこそ変化し続ける
体が大きいから、力が強いから、お金があるから生き残れる。
もしそうだとしたら、なぜ大手会社が倒産したり、人気タレントが降板されたり、健康で元気だった人が急にこの世をさるのか?
生き残る本質それは「変化し続けるものだけ」
大名商売して変化をしない企業は潰れる。
人気が出て努力をしなくなり偉そうになったら潰れる。
健康だから油断をし暴飲暴食や麻薬などをしてしまい人生が狂い潰れる。
強いものではなく変化し続ける人が生き残る。
変化ができる人は弱さを持っていなければいけない。
弱いからこそ変化し続けれる。
障害者は、歩けない人もいれば、目の見えない人もいる。
だからこそ強制的に変化する力を兼ね備えている。
弱点を克服し、進化し続ける。
障害者という概念はなくなる
一般的な生産性という概念で見れば、障害を持っているだけで劣ることでしょう。
しかしAIが発達すれば、生産性の問題が完全に解決されます。
すると、人間はミスが多い欠陥だらけの生き物ということが改めてよく分かることになる。
よって障害という概念が薄くなり、個性としてみられる時代に。
つまり障害者とは、それくらい表面的なくくりでしかないということ。
善でも悪でもなく、あくまでフラット。
個性という部分に該当する。
そして人間の強みというものが障害を乗り越えてきた数によって成長するということ。
思想はそれぞれですが、宗教などにはあまりハマりすぎないようにしましょう。