パニック障害発作の症状と克服する方法をブログで解説!
パニック障害の発作ってどんなの?
パニック障害とう病の認知度も年々上がってきていますが、
まだ理解されていない方も沢山いらっしゃいます。
患者さんはもちろん、周りにパニック障害の方がいる方もしっかり
知っておいてもらいたいです。
パニック障害の発作ってどんな感じなの?
パニック障害は、突然起こる激しい動悸や発汗、頻脈(ひんみゃく:脈拍が異常に多い状態)、ふるえ、息苦しさ、胸部の不快感、めまいといった体の異常と共に、このままでは死んでしまうというような強い不安感に襲われる病気です。
発作は、20分〜30分ほどでおさまりますが、体感している最中は非常に長く感じます。
実際私が体験した時も、「このまま人生が終わってしまうのか?」と何度も考えてしまいました。
一度この発作を体感したら、「またこの発作がでてしまうんではないか?」と常に不安状態にかられ、特定の場所にいくのが怖くなってしまいます。
同じパニック障害の方でも、症状が人それぞれ違います。
アドバイスする際は、自分が経験したからといって患者さんには軽はずみな発言は注意してください。
発作を体感した時に、受け取る感情や引きづり方がそれぞれ違います。
大事なのは寄り添ってあげるというのが一番大事です。
パニック障害の詳しい情報はこちら
パニック障害になると苦手になること
パニック障害になるとどのようなことが苦手になってしまうのでしょうか?
様々なシチュエーション別になぜ苦手になってしまうか解説したいと思います。
人混みが苦手な方
人混みに遭遇すると、周りの目を非常に気にしてしまいがち。
普通の人でも人混みに巻き込まれると気持ち悪いと感じている人もいるくらいですから、患者にとっては地獄。
ゆっくりと休憩する場所を探すのも困難な場合は、不安感が出てしまいます。
エレベーターが苦手な方
エレベーターのような閉鎖的空間は患者にとって辛い場所の一つです。
閉じ込められるような感覚に、息苦しさを覚える可能性があります。
エレベーターの扉の前に立っただけで、発作のトラウマが蘇りそこから足がすくんでしまう人も。
車が苦手な方
車で外出する時もっとも辛いことは、渋滞、高速道路、トンネルでしょう。
共通していえることは、身動きがとれなくなってしまう時に患者は発作を起こしやすいということ。
スムーズに道を進んでいる時は、運転や景色に集中することができるのですが、身動きがとれなくなると発作のことで頭がいっぱいになりがちです。
電車が苦手な方
パニック発作が身近で起こりやすい場所といったら電車の中です。
人混みと閉鎖的空間という二つの状態が重なる場合もあること、通勤や通学で乗らなければいけないという使命感からより発作を誘発しやすい環境になっている。
初めての発作が電車内で起こった人も多いようです。
飛行機が苦手な方
飛行機は患者にとってもっとも辛い環境といってもいいでしょう。
閉鎖的空間かつその場から逃げられない状態にあること。
1度飛行機に乗ってしまうと数時間は、外に出ることができません。
生活をしていく上で、どうしても必要な環境で起こる発作症状に悩んでいる方がいます。
私の場合も、家から全く出らない状態から始まり、近場に移動するくらいなら平常心で外出できるまで回復しました。
近場のデパートの人混みは大丈夫ですが、少し距離のあるデパートの人混みは不安を感じてしまったりします。
同じパニック障害でも人によって苦手の場所や、症状が少し違う場合もあることも知りました。
そして不安と戦っているのは自分だけではないという事を知った時少し気持ちが楽になりました。
発作が出たときの対処方法
初めての発作は何をどうしていいか分からず、ただやみくもに時間が過ぎるのを待っておりました。
発作が出たときの対処方法を知っているだけで、気持ちが少し楽になります。
私も何度も発作を経験。
死ぬ事はない!!
と言うことは確信しました。
具体的に発作が出た時どのような対応をすればいいのでしょうか?
発作が起こったらできる限り逃げない
発作が起こってしまうとどうしてもその場から逃げたくなります。
その気持ちは十分分かります。
手足から冷え汗がでて、心臓はバクバク、今にも意識がどうかなりそうなあの感覚。
まずは落ち着いて、その場から逃げないようにしましょう。
発作は30分から1時間でおさまります。
「一度逃げ癖がついてしまうと」何かあったら逃げればいいという思考の癖がついてしまい、回復までに時間がかかります。
大事なのは、発作がでても大丈夫という考えをしっかり脳に植え付けること。
脳を誤魔化すトレーニング
発作が起こるメカニズムとして、「発作が起きたらどうしよう」と考えれば考えるほど頭の中から不安と恐怖が湧き出てきます。
極度の緊張状態に陥った時、予期不安が襲いかかってきます。
そして予期不安が長く続いてしまうと発作という形になって体に現れます。
発作時は常に頭の中が「発作」「辛い」「怖い」などの感情で頭の中が埋め尽くされてしまうことでしょう。
なので、「呼吸」に集中したり、「音楽」で気を紛らわせたり、「ガム」を噛んでみたり、第三者と別の話題のコミュニケーションをとることで、脳を誤魔化すこと。
緊張した体をストレッチで伸ばすことも効果的です。
緊急時のお薬に頼る
発作時一番即効性があるものとしてお薬があげられます。
しかし瞬時に治るわけではなく、徐々に効き目がでてくるので、それまではさきほどいった脳を誤魔化すトレーニングをしながらお薬が効いてくるのを待ってみましょう。
近くに理解がある人がいる場合は、背中をさすってもらったりすると非常に楽になります。
背中も丸くなりがちなので、呼吸がしやすいように姿勢にも意識してみるといいです。
発作が出た時の周りの人の対応
パニック発作が出た時、理解している人が周りにいる場合はそばに寄り添ってあげるだけで安心します。
くれぐれも、周りの人が慌てたり、刺激をあたえるような言葉をかけてはいけません。
「大丈夫すぐにおさまるから」
「深呼吸して落ち着こう」
「そばにいるから安心して」
などの声かけは非常に有効だと思います。
声かけを嫌がる人も中にはいるので、本人がどう対応してほしいか
しっかり落ち着いてヒヤリングをしてあげる事が大切です。
発作が出た時周りに誰もいなかった場合
まずは、お医者さんから処方されたお薬を飲んで不安感を少しでも早くとるようにして下さい。
お薬を飲むだけで大分楽になります!
発作時は、痛みや苦しみ不安感で脳の意識が集中しがちですがまずは落ち着いて深呼吸してください!
深呼吸の中でも複式呼吸をオススメします。
息を吐くときに、唇に意識を集中する事で発作の恐怖感が少し軽減してくると思います。
唇に息があたるのを感じ、呼吸のみに集中するようにして下さい。
少し落ち着きを取り戻してきたら、理解ある友人に電話をかけたりすると意識をそらせることができます。
発作の恐怖感に意識がひっぱられないようにするコツを感覚で身につけていきます。
パニック発作で死んだ人はいません!
ゆっくりゆっくり落ち着いて対処していけるように
していきましょう!
発作が起きると、さまざまなことを考えて不安が押し寄せてきますが、
予期不安が起こる前に考え方を少しづつ変えていくのもいいです。
上記動画でもあるように
不安の90%は現実に起こらない!!!
この言葉を念頭においておきましょう。