年齢:42才 性別:女性 仕事:事務関係の人からの体験談です。
パニック障害の原因はブラック企業で発症。
ブラック企業で精神病
自分がパニック障害になったきっかけ当時は事務職でいわゆる「ブラック企業」とわれる位の会社でした。
当然人の出入りは激しく常に人手が足りない状態で私は複数の部署を掛け持ちしていました。
毎日深夜まで残業は当たり前。家に着くと深夜。忙しい時は週に3回ほど泊まっていました。
ただ仕事を回すことだけを考えて過ごす日々でした。
ある日、徹也続きで朦朧とした中とうとうミスがでてしまい他の部署に迷惑をかけてしまいました。
もともとよく眠れていない中で全く眠れない日々が続きました。そんな中、ついにはっきりと不調になりました。
いつも体がだるく、胃に違和感がある。時々呼吸が苦しく貧血のような頭から血が引くような感覚とともに、「自分が死んでしまうのではないか?」という恐怖に度々襲われるようになりました。
何をしても楽しくなく、TV番組が見れなくなり好きな音楽も受け付けなくなりました。
自分だけぽっかりと穴に落ちてしまったようでした。また、自宅の冷蔵庫の音が気になり気が狂いそうになったり、夜が不安で朝が来るのをひたすら寝られずに待ったり。
乗り物の途中で発作が出て、誰にも悟られないように苦しい思いをしたのでバスや電車新幹線は乗れなくなってしまいました。会社は自転車だったので、会社と自宅の往復だけの毎日です。
これは何か変だ、とまずは内科の医者にいきましたが、体に不調は見られず。体も心もおかしいと感じる中で原因がわからずますます落ち込みました。
パニック障害の症状は?
「気が狂いそう」というパニック発作にも、私がおかしくなったのでは?と思われるのが嫌で当時の彼や家族にも相談できずにおりました。
こんな症状がでるのは隠しておかなければ、という思いがありました。状況が変わったのは、症状について調べているうちに何気なくみていた「パニック障害」の記事をたまたま目にしたのがきっかけです。発作の症状が書いてあり寸分違わず全く一緒だったのが衝撃でした。
そして行くべきは心療内科ではないか、と思ったのです。
行くべきところは分かったのですが、伸ばし伸ばしにして発作におびえる日々。
ついに会社で発作が起こってしまったので(うずくまって心配されましたが「貧血だから」と行ってトイレに逃げました)、近くの医者をみつけ駆けつけました。
初めて行く心療内科ですが、いきなり初対面の先生に悩みを言えと言われたところで言えず。
症状からパニック障害であるということは分かったので飲み薬を出してもらいました。
理由はわからないのですが、どうしても薬はのみたくなく結局飲まずじまい。医者も相談できるような雰囲気の先生ではなかったので、医者も行かなくなってしまいました。
ただ、それからパニック障害について調べたところ少しづつ良くなってきました。
電車の距離を伸ばしていった
仕事も前より少し楽になってきたことも大きいです。呼吸をゆっくりするようにしたり、死ぬかもしれないと思っても実際に死ぬことはないと分かったことも良かったと思います。
すこしずつ電車の乗れる距離を伸ばしていったり。行動に自信がついてきたのもあり、発作がでる間隔もだんだん伸びてきてきました。それから予期不安が出なくなるまで5年ほどかかりましたが、現在は職も環境もかわり殆どパニック障害が出る前と殆どかわらなくなっています。
今も、何かのふとした不安がきっかけで予期不安がおこる一歩手前までいきそうになりますが、気にならなくなりました。