校長先生の話って小学生の子たちからしたら長いしつまらないですよね。
そんな私が小学生時代に体験したトラウマ体験談を話したいと思います。
小学校の低学年の時に初めてこのパニック障害を経験したことを今でも覚えています。
学校行事の最中での出来事
その日は午前中で授業は終わり、学校の校庭で校長先生のお話を聞いている最中でした。
突然の動機、めまいと共に襲ってきたのが心臓がドキドキするその感覚に対する恐怖。
何を言ってるんだと思われる方もいるかもしれないが自分の心臓がドキドキしているのが突然怖くなり、パニックになりました。
近くの先生を呼び、「先生!心臓がドキドキして怖い!どうしよう!」と泣きながら訴えました。
先生が親に連絡を入れてくれてその日は無事に帰宅、そのまま症状は治まったもののその日からパニック障害と私の長い長い付き合いが始まることになりました。
パニック障害の詳しい情報はこちらから。
頭の中の恐怖
パニック障害が起こるのはだいたい夜寝る頃、母親が電気を消してから。
真っ暗になった部屋で聞こえるのは時計の音。じわじわと恐怖が襲ってくる感覚は今でも覚えています。
時計は鳩時計で振り子が付いたもの。
そのチクタクという音がどんどん大きくなり、頭の中で止まらなくなり、気が付くと汗で体中はびしょびしょ。
そして限界になり「怖い!」と泣き叫びます。
いてもたってもいられなくなり、両親を起こして怖い怖いと落ち着くまで泣き続けました。
でも正直この症状をどう伝えたらいいのか、何をどう言えば分かってもらえるのか、小学校低学年の私にはただただ恐怖に泣き叫ぶことしかできませんでした。
高校生になっても症状は続く
それから高校生になり、パニック障害との付き合いはすでに10年程になりました。
大きくなってもまだ症状は良くなったとは言えず、闘い続ける日々を送る中、ストレスで高校生にもなって毎晩お漏らしをするようになりました。
病院へ行き診断の結果、ストレスによる「夜尿症」だと診断を受けました。学校で先生にも友達にも誰にも話せず一人でずっと悩み続け、正直パニック障害と共に夜尿症とも付き合って行く毎日に心も体も限界でした。
映画館が怖い
真っ暗で閉鎖的な映画館は特に症状がひどくなりました。
暗闇でその物語の世界観に入らなければいけない2時間という時間が私にはとても長く感じました。
周りは知らない人ばかりで泣き叫ぶこともできず、パニックになっても我慢して過ごすしかできず苦しかったです。
その日を境に映画館に行くことができなくなってしまいました。でもこうやってできることとできないことを自分自身で理解して行動していくことも大切なんだなと思い、前向きに捉えるようにしました。
私が感じる得体の知れない恐怖とは
言葉ではうまく説明ができない得体の知れない恐怖。今でも上手な言い方ができませんが例えば頭の中で何かが膨らんで大きくなって止まらなくなり急に怖くなります。
また、ブランコが1台頭の中で揺れていて気付くと揺れがどんどん激しくなって止まらなくなる。それがただ怖くてどうしようもないのです。
何にすがっていいのかもわからないくらい怖くてどうしようもないのです。
大人になってから
現在もパニック障害とは付き合っています。鬱病にもなりました。
でも子供の頃には家族以外誰にも話せなかった自分の悩みを少しづつ周りの人にも話せるようになりました。
理解してもらえるかどうかはわかりません。でも自分はこんな人間なんだ、こんなことが苦しいと誰かに打ち明けることで伝わることもたくさんあると実感しました。
伝えることは勇気がいるけれど、ありのままの自分をさらけ出すことで変わることもたくさんあって、味方になってくれる人もたくさんいます。
今では自分のパニック障害が欠点でもあり、魅力だとも感じられるようにまでなりました。
それは勇気を出して伝えたことで支えてくれた周りの人のおかげだと思っています。
パニック障害になった原因
大人になってからどうして自分がパニック障害になったんだろうと考えてみました。
それは多分子供の頃からずっと家族や友達に気を使ってたくさん我慢をしてきたからだと思いました。
友達と遊ぶ時も自分の意見は言わない、言えない。家族に対してもいつもいい子でいる。
そうしないと自分の居場所がなくなる気がしていつもいい子を演じて我慢してきました。嫌われたくなかったんだと思います。
だけどそれは間違いだということが大人になってやっとわかりました。
だから今はかなり遅めの「反抗期」がやってきて、わがままなことも平気で言っています。
それがいいのかはわからないけど子供の頃にできなかったことを少しくらいなら今やってもいいんじゃないかと思っています。
パニック障害を経験したことで得たもの
自分のやりたいように心を自由に開放してあげることで楽になれることもたくさんあると思います。
だから今では好きなことを一つずつ増やしてやってみようと前向きに考えることができるようになりました。
子供の頃から夢見がちな性格でしたが病気を言い訳にしてできなかったことがたくさんありました。
興味のあるものはやってみようと今では勇気を出せるようになりました。
パニック障害はとても辛かったです。でもそんな貴重な経験をしてわかったことは、自分を大切にして心を自由にしてあげたいという思いでした。
このような経験談をこんな形で誰かに伝えることができている今というのは、経験した自分でないと絶対に伝えられない。
決して無駄な時間ではないし、自分を責める理由なんて一つもないと思います。
人の気持ちがわかる優しさも兼ね備えることができたのではないかと思っています。
パニック障害。きっと辛くて苦しんでる方がたくさんいらっしゃるかと思いますが、気持ちに寄り添ってくれる方は必ずいます。
まずは自分が自分の心に寄り添って優しく自分を認めてあげて下さい。
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