大ヒット漫画「鬼滅の刃」で出てくる「全集中の呼吸」はご存知でしょうか?
人間離れした動きをする敵キャラである鬼を倒す為に、身体能力を向上させる呼吸法となっています。
現実では全集中の呼吸は使えるのでしょうか?
今回は、その「全集中の呼吸」についてどういったものなのか、現実的にあり得るのかどうか検証していきたいと思います。
鬼滅の刃の全集中の呼吸って一体何?
鬼滅の刃で描かれた全集中の呼吸。
肺を大きくし大量の空気を取り込むことで、大量の酸素を取り込み、血中の酸素濃度を高めて身体能力を上昇させ、鬼に対抗できるようにするための呼吸法です。
他にも全集中の呼吸を使うと、体の止血をしたり、毒が体に回るのを遅くしたり、移動速度や刀を振るスピードも向上します。
現実ではどのようにしたら全集中の呼吸を使えるようになるのでしょうか?
全集中の呼吸のやり方
作中では物語前半で訓練を行います。
場所は空気の薄い山とされていました。
空気の薄い場所で、低酸素状態を作り出し激しい運動をする。
そうすることで心肺能力やエネルギー代謝能力が向上させるという原理です。
この訓練を行うことにより、肺が大きくなり、運動持続力も高まる。
大きな肺を手に入れたら、たくさんの酸素を肺に取り込みそれらを有効活用する。
休むことに集中したり、攻撃に集中したり、使い方は様々。
全集中の呼吸の素晴らしさは分かったのですが、現実的には使えるのでしょうか?
全集中の呼吸は現実的には役に立たない
全集中の呼吸を使うと登場人物はありえない力を発揮します。
しかし現実的にはどうでしょうか?
たとえ酸素をたくさん取り込んで、それらを効率よく使えたとしても、劇的に身体能力が向上することはないという事です。
やはり日々の鍛錬がなければ成し遂げれないことでしょう。
仮に身体能力が上がって強くなったとしても、人間を一瞬で引きちぎったり、噛みちぎるような力を持った鬼に勝てないでしょう。
全集中の呼吸はどちらかというと火事場の馬鹿力に近い感覚だと思います。
ただ呼吸法は現実世界でもとても大事です。
もし実際取り入れるのであれば、身体能力を高める呼吸法ではなく、リラックス効果をもたらす5・5・5呼吸法をオススメします。
5・5・5呼吸法の効果とは
5・5・5呼吸法を覚えるとどのような効果があるのでしょうか?
交感神経と連動して働く脳内ホルモン・ノルアドレナリンの暴走を防ぎ、不安や興奮、恐怖を抑える効果があります。
不安障害を持っているような方には特におすすめ。
交感神経と副交感神経の両方を適度に上げ、平常心を取り戻せます。
5・5・5呼吸法のやり方とは?
5・5・5呼吸法のやり方
5・5・5呼吸法という名前の通り、5秒という時間が大事です。
順序はこちらです。
①ゆっくりと鼻から息を吐ききってから5秒間息を止めます。
②お腹をふくらませながら5秒間鼻から息を吸います。
③5秒間息を止めます。
④お腹をへこませながら5秒間鼻から息を吐きます。
全集中の呼吸と違うのは、吸うよりも息を止めたり、息を吐く方に意識を注ぐと良いでしょう。
まとめ
全集中の呼吸は鬼滅の刃で使用された身体能力を爆発的にあげる方法であり、作中では強い鬼でも一撃で倒せるようになったり、新しい技を繰り出されるようになったりもします。
しかし現実的には爆発的な身体能力向上は、呼吸だけでは難しいということ。
私がおすすめする5・5・5呼吸法はリラックス効果があるので、不安障害を抱えている方は是非使ってもらいたい呼吸法になっています。
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